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2023年、松山市北部の港町・北条にオープンした『PUBLIC HOUSE はま』。ここはカフェであり、雑貨屋であり、イベント会場であり、ゲストハウスでもあります。発起人は、2022年に福岡県からUターンした長野さくらさん。20代で移住し、自分が生まれた町で事業を立ち上げた長野さんの日常について伺いました。
松山市にUターン
長野 さくらさん
PUBLIC HOUSE はま 代表
撮影地:PUBLIC HOUSE はま(松山市)
進学を機に北九州市に移住した長野さん。大学時代のアルバイトがきっかけでゲストハウスに魅了され、卒業後は門司港のゲストハウスに就職。3年間働き、地元に帰って自分でゲストハウスを開きたいと思い始めていた頃、空き家だった松山市北条の親戚の家が取り壊されることに。それならば!と一念発起し、その家を改修して『PUBLIC HOUSE はま』を開業。
ここでは毎朝、常連のおじいちゃんが黙ってカフェに入ってきて、長野さんも黙ってコーヒーを出す、そんな日常が繰り広げられています。そのおじいちゃんは、長野さんのことを小さな頃から知っているんだとか。静かな平日が続く一方で、週末は、ライブや映画の上映会といった様々なイベントも。「目の前でコロコロと人やシーンが変わっていく、ドラマを見ているような毎日が大好きなんです。」と長野さん。
「大学に進学するまでは、“北条は田舎、何もない”といった周りの意見で、自分の地元の価値を決めていました。でも今は、北条には“何もないんじゃなくて、余計なものがないんだ”と思います。」長野さんにとっての余計なものとは、早すぎる時間の流れや騒々しさ。ここでは、日常を忘れるほどの静かな時間が流れています。
今後は、自分が店に立つというよりは、いろんな人にこの空間を使ってほしいと長野さんは考えています。「いろんな人を広く受け入れられる場所を作りたい。私自身のカラーを出すというよりは、ここを使ってくれる人の色に染まる店にしたいです。」長野さんはこれからもココで、いろんな人の日常や挑戦を見守っていくんだろうな。
「そういえば、北条に戻って時計をしなくなったんですよ。時間の流れなんて気にしなくなったからかな? せわしい事柄から離れられる場なんです。それが嬉しい。」
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