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体験概要
無茶々園のこと
眼前に宇和海を望む急峻な段々畑が広がる愛媛県西予市明浜町。
みかん作りを主産業とするこの町で、50年にわたって環境保全型農業と地域づくりに取り組む団体が「無茶々園(むちゃちゃえん)」です。
「株式会社地域法人無茶々園」はその販売部門を担っています。
「地域法人」と称しているのは、地域の多様な産物を全国に発信することを目指しているため。
いかにして持続可能な地域を作るかをテーマとして活動しています。
といっても日々の仕事は地味なもので、主となる活動は無茶々園の栽培指針に準じて作られた柑橘を販売すること。
あわせて、選果・出荷場運営、生産情報管理、仕入管理、商品開発、加工品の委託製造など、非生産部門の様々な業務も行っています。
今回焦点をあてるのは、「柑橘を販売するために情報をまとめあげて形にする仕事」。
一言でいうと柑橘の良さを伝える販促資材、記事づくりです。
対面販売をほとんど行わない無茶々園では、消費者に伝えるための販促がきわめて重要になります。
地域を知り、農家を知り、柑橘を知る。情報を整理して消費者が行動してくれる適切な資材を作る。
自分たちの考え方を消費者に伝え、生産と消費をつなぐための大切な仕事なのです。
ちょっと変わった田舎の商社
「きちんとした定型はないけれど、自分で調べ考え企画してひとつひとつ形にしていく。この手応えこそが田舎の小さな組織の魅力だと思います。うまくいかなかったり、途中で投げ出したりしてしまうことも多いですが(笑)」
そのように語るのは、無茶々園で企画・販売に携わる高瀬さん。明浜町の隣町、鬼北町出身です。
大学卒業後は都市部にでて、大手量販店で販売促進の仕事をしていました。
大きい企業は給与や福利厚生は充実しているけれど、仕事自体は汲々としたもの。
お客さんというよりは社内の偉い人にむけての資料づくりやパフォーマンスに疲弊してしまい退社しました。
大学のころの同級生に誘われて逃げ込むように入社した無茶々園。
いわゆる「運動」的な独特な組織論、販売論を異端だとは感じましたが、組織のおおらかで自由な空気感が気に入り、あっという間に15年が経ちました。
「田舎には何もないと思っていましたが、その土地ならではの特徴とそこに暮らす人たちが生み出す魅力的な産物があります。そのこだわりや良さを調べてまとめあげ、消費者に伝わるかたちにすることはとても楽しいですね。」
生産と消費、いまとこれからをつなぐ
この旅の参加者には「消費者に伝わる資材づくり」を実践してもらう予定です。
紙なのかWEBなのか、具体的な中身は体験を通して提案してもらいます。
ひとつだけ押さえておいてもらいたいことは、無茶々園は「生産者が立ち上げた組織」だということ。
単にモノを売るのではなく、その背景にある考え方や作り手の想いを伝えていかなければなりません。
そのためにも明浜のこと、無茶々園のこと、生産者のこと、産物のことを知る流れで体験を進めていきます。
内容はつたなくても不十分でも構いません。自ら調べて聞いて回り、写真を撮り、まとめていく姿勢が大切なのです。
高瀬さん曰く、「現場百回。この仕事は実際にモノをみながら、生産側の考えがどうすれば消費者に効率よく伝わるか。想像力を全開にして取り組むことが大切です。といってもあまり気負う必要はありません。自分なりに感じたことを素直にまとめてもらえれば十分ですよ。」とのこと。
生産と消費、いまとこれから。それぞれを地道につなぐ仕事の旅にぜひ参加してみませんか。
体験スケジュール
1日目
2日目
最終日
その他の体験内容や申し込み方法はこちらからご確認ください。
→https://e-iju.net/event/shigototaiken2024/