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移住者インタビュー

愛馬と一緒に久万高原町の自然の中で田舎暮らし

久万高原町山暮らし農業フリーランス

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大学卒業後、ワーキングホリデーでオーストラリアに渡り、住み込みで働いていた牧場で出会った馬術競技馬ウィンダム。初めての出会いから15年後、足のケガにより日本で競技生活を引退することになった高齢のウィンダムを引き取り、平成26年4月に、愛馬と共に松山市から自然豊かな久万高原町へ移住した二神愛さん。現在は、デザインの仕事を続けながら、農業にも挑戦し、馬とふれあえる観光農園の夢をふくらませている。

Q 久万高原町に移住するまでの経緯を教えてください

将来、定年を迎えたら、大好きな馬と一緒に暮らしたいという想いは漠然とありましたが、偶然、15年前にワーキングホリデーで渡ったオーストラリアの牧場で、半年間夢中で世話をしたウィンダムが、足を痛めて日本で競技を引退する事になって。オーストラリアにいる日本人のオーナーさんに「もし引き取るのなら」と声をかけてもらい、予定より早かったけど、この際だからと平成25年に引き取りました。
当初は、松山でデザインの仕事をしながら、馬と一緒に暮らしていましたが、やっぱり松山だとウィンダムが、毎日運動する場所に困ってしまって。馬を飼うのだったら、静かな田舎の方がいいかなと、いろいろ下見に行った結果、久万高原町の二名(にみょう)地区に平成26年の春、移住しました。

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▲1992年生まれのウィンダムは、オーストラリアの馬術ジャンプ競技で何度も優勝した経験を持つグランプリホース。人間でいうと70歳ぐらいのおじいちゃん

Q 移住先に久万高原町を選んだポイントは?

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一番は、松山から車で約1時間と移動しやすいことですね。あとは、ウィンダムが日本に来てから暮らしていた牧場が、こういう山間の静かなロケーションだったのと、馬の足にもやさしい土の農道や林道がまだ残っていたので、きっとこんな自然の中で運動できたら馬も楽しいかなと。事前に近所の方にご挨拶した時に、「農道や林道やったら、馬を散歩させても構わんよ」といってもらったことも決め手でした。

Q 今もデザインのお仕事を続けていらっしゃるのですか?

今もホームページを作ったり、チラシを作ったり、デザインの仕事も続けています。
本当は、田舎にいったら農業をやろうと思っていたのですが、新規就農の相談に行った時に、「どう転んでもいいように、今の仕事を続けながら、農業をはじめた方がいい」とアドバイスをされて。
ただ、今までフルでやっていたデザインの仕事を続けながら、新しい生活をはじめるのは、正直、結構大変ですね。
馬の世話や、農業の勉強など、同時にいろんなことをしていると、どうしても仕事のスピードが落ちて、納期が遅れ気味になってしまう。デザインの仕事は、おつきあいの長いお客さんが多くて、馬との暮らしも応援してもらっているので、できればこれからも続けていきたいのですが、お客さんに迷惑をかけ過ぎるのも申し訳ないので、いろいろ考えていかなくてはと思っているところです。

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▲馬とのふれあいイベント等のチラシのデザインも手がけている

Q 久万高原町で農業もはじめていらっしゃるのですか?

今はまだ家庭菜園程度ですが、「近くの土地を一反ぐらい貸して上げようか」という話もあって、その準備を進めているところです。農業はまったくの初心者なので、週に1回、愛媛県立農業大学校の農業担い手支援塾に通って、野菜の作り方を勉強しました。この教室は、午前中は座学、午後は実習で、いろんな分野の第一線の方が指導に来られるので、毎回、本当におもしろくて勉強になります。農作業に便利なユンボの免許も支援塾で取得しました。支援塾の受講者は、いろんな年代の人がいて、定年してから親の農地を継ぐので勉強に来られた方など、元々農地を持っておられる方も多いですね。

Q 農地はどうやって探しましたか?

近所の人に聞いてみたり、久万農業公園アグリピアにも相談に行ったりしました。初めての農業で、女性1人なので、ちゃんと畑ができると信用してもらえるかどうか、自分でもちょっと自信がなくて。久万農業公園アグリピアからも声をかけてもらった方が、貸す方も安心じゃないかなとは感じています。

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▲久万高原町で新規就農を志す方の研修農場と都市農村交流推進のためのクラインガルテン(市民農園)がある久万農業公園アグリピア

Q 今後、作ってみたい野菜はありますか?

いろいろ作ってみたい野菜はあるのですが、周りの人に相談してみると、久万高原町に新しい道の駅が出来たので、「一年を通して出荷できる形でいろんなものを作る方が、収入が安定していいのでは」というアドバイスが多いので、まずはそうしてみようかなと思っています。
移住するまで久万高原町に知り合いがいなかったので、「久万高原 天空ファーマーズ」という青年農業者連絡協議会にも参加させてもらっています。会議に参加して、後ろの方で話を聞いているだけでも勉強になるし、地元でのつながりができると、ちょっとした時にいろいろ聞けるので助かっています。

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▲平成26年4月、久万高原町の中心部にオープンした道の駅天空の郷さんさん。久万高原天空ファーマーズの商品を扱うコーナーも充実している

Q 馬糞をいかした肥料作りにも挑戦されているそうですね?

近所のおじいさんたちに教えてもらいながら、自己流で挑戦しています。5月ぐらいから溜め始めた馬糞が、10月ぐらいから肥料として使えるようになりました。できた肥料は、いつもお野菜をいただいている近所のおじいさんにも使ってもらっています。毎日ゴミ袋2つ分ぐらいの馬糞が出るので、上手く活用したいですね。

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▲体重500kgのウィンダムのエサは1日10kgほど。大好物のニンジンなどの差し入れを持って来てくれるファンも増えているのだとか

Q 馬とふれあえるイベントにも取り組んでいらっしゃるそうですね。

地元の方の協力で、廃校になっている旧二名小学校のグラウンドを使わせてもらって、馬とふれあえるイベントを4回ほど実施しました。イベントを通して、地域の人に馬がどういう動物か知ってもらえればと、乗馬体験やおやつあげ体験などを企画し、地域の人はもちろん、松山からもたくさんの家族連れに参加していただきました。

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▲新しく仲間に加わったミニチュアホースの「マンボ」のお散歩、おやつあげ体験も実施した

Q こうした馬との田舎暮らしに憧れているお知り合いも多いのでは?

実は、オーストラリアにいるウィンダムのオーナーさんと、将来的には、愛媛に馬を集めて乗馬学校をやってみたいねという話も出ています。というのも、馬術の公式競技に出場するには、B級以上のライセンスが必要なので、車の運転免許の合宿プランのように、「馬術のB級ライセンス取得合宿プラン」みたいなことが久万高原町でできたらいいねと。
ただ、急にそんなことはじめて、地元のみなさんにびっくりされてもいけないので、私が馬とのふれあいイベントなどを通して、ちょっとずつ馬のことを周りのみなさんに知ってもらえたらと思っています。

Q 今後、やってみたい夢や目標はありますか?

私自身の夢としては、農作業体験もできて、馬ともふれあえる観光農園をやってみたいなと思っています。お金や場所の問題もあるので、本当に実現出来るかどうかは、まだ分かりませんが、イベントに参加してくれた人たちの中には、子どもと一緒に農作業も体験してみたいという声があるので、できたら乗馬とあわせてやってみたいなと。近所の農家さんにも協力してもらえたら、早くに実現できるかもしれないですね。 
松山からイベントに来られた人は、帰りに道の駅でお買い物をしてくれているようなので、定期的に久万高原町に足を運んでもらう人が増えることで、少しでも町おこしにつなげていけたらいいなと。
今は、みんなに喜んでもらえることを、馬と一緒にできることにつなげていけたらと、いろいろ模索している最中です。

Q 移住に際して、困ったことはありませんでしたか?

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家探しは苦労しましたね。最初は、久万高原町役場の空き家バンクに載っていた別の物件の下見で、二名地区にはじめて来ました。二名地区は、自然が豊かでとてもいい場所だったので、他にも空き家がないかいろいろ地元の人に聞いて回って、ようやくこの家が見つかりました。
本当は、賃貸の物件が良かったのですが、田舎で家を探してみて分かったのは、田舎の空き家は痛み具合がひどくて、家主さんが自分で直すのが大変なので、賃貸よりも売りたいという人が多いということ。あとは、空き家を貸そうかなと思っても、家の中に物がいっぱい残っていて、処分するにもお金がかかるので、貸すのをやめてしまうケースも多いようです。
田舎の空き家が抱えているこうした課題が解決できたら、きっと田舎に住みたい人が望む賃貸の物件が増えるのではないかなと。そうした物件をもっと集めて、空き家バンクで情報公開できたら、田舎に移住しようかなという若い人も増えるのではないかなと思います。

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▲林業の町らしく、立派な梁が存在感を示す築60年を超える平屋建ての1軒家。隣に大きな納屋と馬の放牧スペースがあるのが購入の決め手となった

Qこれから移住を考えている方にアドバイスを

もし、ここという場所がまだ決まっていないなら、いろんなところを下見に行った方がいいと思いますね。田舎暮らしをしていると、結構、移住したい人からの問合せも受けます。先日は、役場を通して、わざわざ千葉県から馬と一緒の田舎暮らしがどういうものかと見に来られた方もいらっしゃいました。
私自身も移住前に、いろんな移住情報をネットなどで調べて、移住先が一年で一番厳しい季節に、実際に泊まってから移住を決めた方がいいかなとは思っていたのですが、なかなか仕事を持ちながら、そこまではできなくて。リタイアして、時間とお金に余裕がある人でないと、何度も下見に行くのは大変かもしれませんが、やっぱり、移住前にできるだけ足を運んで、その土地のことを良く知っておいた方がいいと思いますね。

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PROFILE

移住先エリア

移住先周辺の地図であり、正確な場所ではありません。

二神愛さん
平成26年4月、松山市から久万高原町へ愛馬ウィンダムと一緒に移住

●久万高原町に住む馬『WINDOM』&『MAMBO』のホームページ
http://windomlove.exblog.jp

●久万高原町に住む馬『WINDOM』のfacebookページ
https://www.facebook.com/windomlove

●久万高原天空ファーマーズ
http://kumanotanbo.blog101.fc2.com

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