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移住者インタビュー

三津浜独特の磁場と愛媛の食材を料理を通して発信したい

松山市まち暮らし起業

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 松山の海の玄関口として栄えた三津浜(みつはま)は、まるで時間が止まったかのように感じるレトロな港町だ。昔ながらの路地が残るノスタルジックな町並みを舞台に、地域資源を活用したイベントも展開されている。そんな三津浜独特の磁場と、愛媛のおいしい食材に惹かれて、2013年秋に東京から移住した平林知己さん(50歳)。ビストロサンジャックで提供する料理を通して、愛媛の食材の良さを発信したいと奮闘中だ。

Q 三津浜へ移住されるまでの経緯を教えてください

 3年前の原発事故は、かなり大きな出来事でしたね。もともと東京で、ビストロサンジャックというライブとワインが楽しめるレストランをやっていましたが、首都圏の食材は東北や北関東からの流通が中心。そうした食材を使ってお客様に料理を提供することに不安を感じ、東京で店をやっていくのは、もう無理かなと。
 そんな時、東京の店のライブに出演者していた以前からの知り合いが、横浜から三津浜に移住していて、「いいところだよ」と紹介してもらったのがきっかけです。
 当初は、ニュージーランドへの海外移住も考えていたので、いくつかの候補地の一つでした。

Q 他の候補地もある中で、最終的な決め手は?

 三津浜は、もともと瀬戸内海の玄関口だったこともあって、独特の磁場を感じる町で、食材がとってもおいしい。松山の市街地から、ちょっと離れているので、のんびりマイペースに、お店ができたらすごくいいんじゃないかなと思って決めました。この店は、松山市の三津浜地区にぎわい創出事業の一環である「ミツハマル」の町屋バンクを通して紹介してもらいました。

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▲もともとカラオケスナックだったという空き店舗を改装したアットホームな店内。古道具屋さんで揃えた学校の机や椅子も味がある

Q 松山・三津浜地区の魅力を教えてください

 なんと言っても、東京より新鮮でおいしい食材が手に入ること。僕は料理人歴が20年以上ですが、料理人としては充実した仕事ができる環境ですね。
 僕は、いつも料理することしか考えていないんだけど、野菜も魚も肉もこちらは本当においしい。特に野菜のおいしさにびっくりしちゃって。土地の人に「愛媛は野菜が美味しいですね」といっても「えっ?」ていわれることが多いけど、どうしても都会は、あれだけの人口をまかなうための流通なので、野菜の種類は豊富だけど、なんというか野菜の味が薄いというのかな。今は野菜を地元の産直市で仕入れることが多いけど、特に内子産の野菜が気に入っています。

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▲サンジャックという店名は、フランス語でホタテ貝という意味。魚介類が好きな平林さんにとって、愛媛の食材は申し分なし

Q 松山ではじめて出合ったお気に入りの食材はありますか?

 そりゃ、たくさんあります。特に、ホウタレイワシ(カタクチイワシ)がおいしいですね。今、ホウタレイワシで自家製アンチョビを試作していて、上手くいけばネット通販でも販売したいなと。
 ほかにも、ちょっと前にタイを旅行した時、“ナムブリックヌム”という青唐辛子とナスのディップを知ったんだけど、これがゆでた野菜につけて食べると本当においしくて。夏になったら、内子産の緑ナスを使って、ぜひ作ってみたいとひらめきました。愛媛の食材と出合って、新しい料理のイメージもどんどんふくらんでいます。

Q 近くの島で、釣りも楽しんでいらっしゃるそうですね

 そうですね。僕は生まれが千葉なので、子どもの頃は、干潟でハゼ釣りをしたり、アサリをとったりしていましたが、小学4年の時に東京に引っ越してから、ほとんど釣りをする機会がなくて。こっちに来たら、絶対釣りをしたいなと楽しみにしていました。
 今は、船で10分ほどの興居島(ごごしま)へ釣りに行っています。釣りたてのアジやサヨリをメニューに載せているから、これは趣味じゃなくて、仕入れかな(笑)。

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▲瀬戸内海の地だこを、自家製赤ワインビネガーと香味野菜のオイルでマリネにしたおすすめメニュー

Q 今後の目標を教えてください

 まだ、三津浜で店をオープンして半年ほどですが、こういうご時世ですし、この土地は人口がそれほど多くないので、商売的には厳しいですね。家賃が安くて、かなり助かっていますが、それでも生活は厳しいので、生き残り策を必死に考えているところです。
 僕は料理人なので、料理を通して僕が感じた愛媛の食材のいいところを伝えることで、お客さんに喜んで頂ける形を目指したい。そこを模索して何とか活路を見い出したいなと言うのが、今の偽らざる気持ちです。

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▲月に数回は、昔なじみのミュージシャンがツアーの途中に立ち寄ってライブを開催している。「今は、それがすごい力になっています。早く、そういう昔なじみに頼るのではなくて、こっちでしっかり根っこを下ろしたいな」と平林さん

Q ネット通販もそうした取り組みの一つでしょうか?

 そうですね。お店の料理は“地産地消”をうたっているけど、“地消”の部分が思ったようにいかなくて。「これは何とかしなければ」とネット通販をはじめました。今は、東京のもともとのお客さんを中心に買っていただいて、本当に助かっています。
 今は便利な時代なので、僕の仕事をフェイスブックやツイッターを通して、東京のお客さんが評価してくださっている。その結果が、ネット通販につながっているのかなと思うので、ここは踏ん張らなきゃと。まだ、はじまったばかりで先は見えないけど、まずは、ビジネスとして自分を立てたいなと頑張っているところです。

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▲自家製スモークした御荘(みしょう)ガキのオリーブオイル漬けはネット通販でも人気の一品

Q 今後、移住を考えている人へアドバイスをお願いします

 移住前に正しい情報をしっかり確認することが大切ですね。自治体によって移住の支援制度は異なることが多いし、知っているのと知らないとでは大違いなこともある。信頼できる機関で、きちんと下調べをしてから移住を決断した方がいいと思います。

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【三津浜地区にぎわい創出事業「ミツハマル」 とは】

 「ミツハマル」は、松山市の三津浜地区にぎわい創出事業の一環で、三津浜地区の活性化を目的に、三津地区の空き家や古民家などの情報発信や、地域資源を活用したイベント等の支援を行っている。「ミツハマル」は、「三津に行く+はまる」という意味の造語。松山市が「コトラボ合同会社(横浜市)」に委託し、三津浜地区の築150年の古民家を拠点に、地域に密着した活動を行っている。

●ミツハマル
http://mitsuhamaru.com/
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PROFILE

移住先エリア

移住先周辺の地図であり、正確な場所ではありません。

平林知己さん(50歳)
2013年9月、東京より松山市三津浜地区へIターン

●ビストロサンジャック三津浜
http://pomkn.cocolog-nifty.com

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