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移住者インタビュー

のびのび子育てできる翠小学校の校区外入学がきっかけ

伊予市海暮らし子育て

県都・松山市から南へ約10kmの旧伊予市を中心に、瀬戸内海に面した双海町、山間部の中山町の1市2町が合併して誕生した伊予市。県内現役最古の木造校舎がシンボルの伊予市双海町の翠小学校は、平成23年度から少子化対策として校区外通学を開始。子どもがのびのび育つ環境を求めていた長谷波(はせば)さん一家は、平成24年春、大阪から旧伊予市市街地のマンションへ転居し、翠小学校へ校区外通学をスタート。1年後の平成25年春には、PTA関係者の協力で校区内の大きな一軒家へ再転居を果たし、地域のみなさんに見守られながら、笑顔いっぱいの子育てを楽しんでいる。

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▲長谷波比呂志(ひろし)さん、昌子さん夫婦、次女の志帆(しほ)ちゃん(1歳)、長男の真将斗(まさと)くん(小3)、長女の比奈(ひな)ちゃん(小5)の仲良し5人家族だ

Q まずは、伊予市への移住を考えたきっかけを教えてください

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▲築80年を迎えた県内現役最古の伊予市立翠小学校の木造校舎。平成18年に環境省の「学校エコ改修と環境教育事業」モデル校に木造校舎として全国で初めて選ばれ、耐震性の改善や自然エネルギーを導入した環境配慮などの改修が行われ、子どもたちが一層のびのび過ごせる空間に生まれ変わった

比呂志さん・・・移住を考えたきっかけは、翠小学校の校区外入学を知ったことですね。家内の実家がある伊予市に帰省した際に、広報の「翠小学校の校区外通学」の記事を教えてもらって、伊予市内に住んでいれば通学できると知り、本腰を入れて移住を考えるようになりました。

昌子さん・・・子どもたちの学校や育つ環境が、もうちょっと穏やかなところがいいなあと思っていたので、まずは私たち夫婦だけで翠小学校を見学して「ここしかないな」と感じました。子ども達が見学して気に入れば、学校はここにしようと決めました。

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▲「翠小学校がもっと人気になって、全校生徒が20人ぐらいになってくれたらいいなぁ」と真将斗くん

Q 翠小学校を見学して「ここしかないと」思われた理由は?

昌子さん・・・半日ぐらい見学させてもらったのですが、休み時間も先生方が、一歩引いたところから子ども達にそっと寄り添っている姿がありがたいなあと思いました。
あと、少人数の学校は、子ども同士のいざこざが起こった時に、どうしても根っこが深くなりがち。そういう時、どういう風に対応されていますかと伺ったところ、「教師全員がそれぞれの子ども達の様子をみていて、心配に思ったことは、その都度、職員会議で話し合って教師の中で共通の問題意識として持つようにしています」とおっしゃって安心しました。

比呂志さん・・・子どもの問題が起こったときは、子ども同士で話をさせて、なんでそういうことになったのか、原因までしっかり掘り下げて向き合ってくれる。そういう姿勢に信頼が持てましたね。

昌子さん・・・翠小学校の子ども達は、大人の顔を見て、しっかり目を見てあいさつしてくれる。これは大阪で暮らしていた時にはなかったこと。子どもがすごく子どもらしい生き生きとした表情をしていた点が決め手でしたね。

比呂志さん・・・これは翠小学校だけではく、双海地区全体の特長だと思います。こっちに来たら、みんなが元気に声をかけてくれますね。

Q 最初は、旧伊予市の市街地から校区外通学をされていたのですよね。

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▲平成23年度より伊予市内からの校区外通学制度を開始

昌子さん・・・そうですね。翠小学校に通うためには、住むところは伊予市内に限られていましたが、双海地区には借家や不動産業者が取り扱っている空き家はまずありません。それで、昨年4月に旧伊予市の市街地にマンションを借りて大阪から転居しました。それから丸1年間は、翠小学校の最寄りの上灘駅までJRで通い、そこから学校が手配してくれたタクシーで通学していました。

Q 校区外から現在の双海地区に転居を決めたきっかけは?

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▲手先の器用な比呂志さんが地域のイベント用に手作りした火おこし機

比呂志さん・・・子どもが学校に電車で通うのは、放課後に友達と遊べないし、どうかなあという思いがあったのと、お世話になっている学校の行事に、もっと積極的に参加したいという気持ちが強かったですね。

昌子さん・・・主人はいろんな人と知り合いになるのがすごく好きな人で、学校行事にも積極的に参加したかったのですが、校区外だと、どうしてもお客さん的な感覚があって。学校行事のお手伝いも「遠いからええよ、ええよ。こっちでやっとくから、当日だけ来てくれたらええ」と気遣ってもらうことが多い。「地元のみなさんと同じように活動していくには、やっぱり地元におらんといかんよね」という話が夫婦の中で出るようになって。主人がPTAのお父さん方に相談したところ、「長谷波さんとこやったら、何軒か口利いてあげるよ」と、PTAのみなさんが校区内の空き家を探してくださいました。それで、昨年の9月頃に、初めて現在の住まいの下見に来ました。

Q 最初に家を下見したときの印象は?

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▲ PTA関係者の協力でみつかった柆野地区の一軒家。松山自動車道の高架と目線が重なる山あいに位置する

比呂志さん・・・第一印象は大きな家だなぁと。1階に6部屋、2階に3部屋と全部で9部屋もあって、こんなに広くて何に使おうかなと(笑)。あと20年近く空き家だったので、畳もかなり痛んでいて、ここに住めるのかなという心配もありましたが、PTAの方のご親戚筋のお家だったので、修繕のお話しもしていただきました。ここで暮らせるのは、PTAと地域の方々のおかげだと感謝しています。

昌子さん・・・これだけ大きな家だと、子ども達がかくれんぼや鬼ごっこするのにも申し分なし。大人も一緒になって家の中で思いっきり楽しんでいます。家賃も格安ですし、水道代も簡易水道で安いので、この家がみつかって本当に助かっています。

Q ご近所とのおつきあいはいかがですか?

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▲ 地域のアイドル志帆ちゃん。赤ちゃんパワーは絶大だ

比呂志さん・・・PTAからの紹介だったので、ご近所ともなじみやすかったですね。ついさっきも、大きな野菜を持ってきてくれて。引っ越して半年やそこらで、そういう仲になれたのはうれしいですね。これからも、急がず焦らずゆっくりと打ち解けていきたいなと思っています。

昌子さん・・・こちらに来て赤ちゃんの持つパワーに助けられています。志帆と一緒にいると、向こうから声をかけてくださったり、「ちょっとコレ持ってお帰り」とお野菜をくださったり。初夏には、梅をたくさんいただいて、人生初の梅干しも作りました。

比呂志さん・・・最近、ご近所の方に「子どもの元気な声が聞こえるようになった」と言われてうれしかったですね。子どもの登下校時間に、おじいちゃん、おばあちゃんがわざわざ表に出て「いってらっしゃい」「おかえり」と見守ってくれている。近所のおばあちゃんに「生活にハリが出た。長生きできるわ」と言ってもらって、恐れ多くてもったいないですね。

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▲ミカン畑や棚田の脇を抜ける通学路。翠小学校までは、子どもの足で1時間ほど。「通学途中にウリ坊(猪の赤ちゃん)をみたこともあるよ」と真将斗くん

Q 移住に際して、困ったことはありませんか?

昌子さん・・・子ども達の方は、学校や地域での生活が順風満帆、良い環境で心が解放されていく感じでしたが、大人の方は、生活を守っていく点に関して、都会との物価や労働条件の差に戸惑いました。転勤でこっちにくるケースだとそうした問題はないと思いますが、都会での仕事をやめて、こちらで新たに就職するケースだと、希望の条件の仕事をみつけるのは大変だと思います。

Q 移住前もお仕事面の不安をもっていらっしゃったのですか?

昌子さん・・・いえ、主人は調理師免許、私は看護師免許と二人とも資格職なので、どこかに就職できるだろうと楽観的に考えていました。けど現実には、地域や学校のことにも頑張って関わっていきたい中で、仕事を探すとなると、どうしても条件が落ちてしまう。物価が安いのと同時に賃金も都会とだいぶ差があって、就労環境も厳しい点にビックリしました。こちらに来て子どもの環境が整ったのはいいが、主人が休みの少ない仕事で無理をして身体を壊したのでは元も子もない。その点、看護師の仕事は勤務が不規則ではあるけれど、制度的に守られている部分があるので生活は安定する。志帆が1歳になったのを機に、私が10月から看護師の仕事を再開したことで、生活はだいぶ落ち着きそうですね。

比呂志さん・・・ここ最近で仕事の休みがとれたのは、9月の子どもの運動会だけ。子ども達が運動会の前日まで「お父さん、運動会来てくれる?」って何度も確認するほど、休みが少なくて不安にさせていたのかなと子ども達に申し訳なかったですね。

昌子さん・・・夫婦のどっちかが無理をしていたら、しわ寄せが子どもにでると思うので、無理がないのが一番。子ども達にとっても主人が家に居てくれた方が、学校行事に無理なく関われるしいいのかなと。主人が次に包丁を握るのは、今後、家で農家民宿をはじめる時かなぁと思っています。

Q 普段のお買い物など、日常生活で不便なことはありませんか?

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▲ 家庭菜園ですくすく育った野菜。ご近所から新鮮な野菜をいただくことも多い

昌子さん・・・私は運転免許を持っていないので、買い物は基本的に週1回、旧伊予市のスーパーで買いだめしています。ただ、青物野菜は買いだめが厳しいので家庭菜園をはじめました。周りのおじいちゃん、おばあちゃんに教えていただきながら、夏野菜からはじめて、今は大根、にんじん、ほうれんそうといろいろ楽しみながら栽培しています。
私の駅までの通勤の送り迎えも主人が車でしてくれていて、そういう面でも、運転免許を持っている主人が家に居てくれた方が暮らしやすいロケーションですね。
あとは、近くに小児科がないので、いざという時のために日曜も診察がある隣町の小児科にカルテを作っています。買い物と子どもの急な病気に関しては不便な面がありますね。

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▲本日のおやつは昌子さんお手製の焼きたてパン。長谷波家の温もりが伝わるふんわりやさしい味わいだ

Q 先ほど農家民宿の話が出ましたが、今後やってみたいことは?

比呂志さん・・・双海は全国的にも有名な夕日の町で、トライアスロンの大会も開かれていて、遠方からわざわざ来られる方も多いのに、宿泊施設が少ない。それに、夕日の時間に空いている店もほとんどない。せっかく双海に来ても、町にお金を落とすことなく、近隣の町で宿泊するのではもったいないので、将来的には、この家で農家民宿ができたらいいなあと思っています。

昌子さん・・・農家民宿は、子ども達が成長してから先のことかなと思っています。短いスパンでは失敗するので、長く先をみてやっていきたいですね。まずは、地元に根付くことが大事やと思っています。
ただ、「こっちにきたけど、何してんの?」と地域の人に思われるのも切ないので、来年ぐらいからは、翠小学校の移住仲間と一緒に「翠小学校の移住組」として「上灘の公民館まつり」に参加してみようかなと主人が案を練っているところです。

比呂志さん・・・元々、双海は公民館活動や軽トラ市など、住民参加型の町おこしイベントが盛んな地域。そういうイベントに、「翠小学校の移住組」として上手に参加させてもらって、そこで翠小学校の校区外入学もPRできたらいいかなと思っています。
翠小学校には、この2年間で福島から移住してきたご家族をはじめ4家族が通っていますが、今のところ、来年の地元からの新入生の予定はなくて、校区外の子が来てくれないと入学式ができない状況です。まだまだ全校生徒数も16人とさみしいので、もう少しお友達が増えたらと思っています。

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▲子ども達のはじける笑顔は地域の宝物だ

Q 最後に、今後移住を考えている方へアドバイスをお願いします

昌子さん・・・私たち夫婦はこういう性格だから、冒険みたいに「どうにかなるやろう」とポンと飛び込んで、周りに支えてもらって何とかやってきましたが、働き盛りで移住を考える移住希望者に対しては、仕事の橋渡しがあったら安心できるかなと思います。

比呂志さん・・・こういう地域で暮らすのであれば、車は必需品ですね。特に、双海は狭い道が多いので、できれば家族みんなで乗る大きな車とは別に、小回りの利く軽トラックがセカンドカーとしてあると、ちょっとそこまでの移動や荷物を運ぶのに便利だと思います。

昌子さん・・・あとは、自分をオープンにすること。自分たちがオープンにしていると、地域のみなさんもオープンに接してくださいます。地域に飛び込んでいくには、それが大切かなと思いますね。

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「まちづくり学校双海人」の移住・交流支援プロジェクト
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 「まちづくり学校 双海人(ふたみんちゅ)」は、「自分たちの暮らす町に新しいビジネスを!」を合言葉に誕生した地域活性化を目指す学校。農家、主婦、高校生、商工会、学校の先生、行政職員、地域おこし協力隊など、年齢も職種も様々な約60人のメンバーが参加し、1)特産品開発、2)カフェ事業、3)福祉(高齢者支援)の3つのクラブ活動を主軸に、楽しみながら地域を元気にする活動の実践に取り組んでいる。
 今年の夏からは特別プロジェクトとして「移住・交流プロジェクト」もスタート。まずは、「地域のシンボルである学校を守りたい」と子育て世代の移住支援に力を入れており、平成25年12月に、双海町の魅力を体感できるモニターツアー「いなか子育て体感ツアー」の実施も予定している。
 ふたみ地域おこし協力隊として、平成25年4月に双海町に移住した本多正彦さんは、「まちづくり学校双海人では、町に生業を持ち込んで起業したり、就農したり、町内で新しいビジネスに挑戦する移住者をしっかりサポートしていきたいと思っています。加えて双海は、松山市まで十分通勤圏内ですので、都会でサラリーマンだった方で、いきなり田舎暮らしで就農や起業はハードルが高いなという方でも、同じキャリアを続けながら、無理なく田舎暮らしを楽しむことも選択できる環境です。さらに、双海には『地域の子どもは地域で育てる』という考え方が風土として根付いており、地域に見守られながら、のびのび子育てできる環境で、子育て中の僕自身も移住して本当に良かったなと実感しています」と双海の魅力を語る。深刻な高齢化が進む地域の新たな担い手として、子育て世代の移住に期待が高まっている。

▼「まちづくり学校双海人」の移住支援の取り組みはこちら
https://www.facebook.com/Futaminchu
▼ふたみ地域おこし協力隊 本多正彦さんの地域レポートはこちら
https://e-iju.net/news/872.php

PROFILE

移住先エリア

移住先周辺の地図であり、正確な場所ではありません。

2012年4月、家族5人で大阪府池田市から伊予市の市街地へIターン
2013年4月、翠小学校校区の伊予市双海町へ再転居した

長谷波比呂志さん(39歳)兵庫県西宮市出身 
   昌子さん (40歳)愛媛県伊予市生まれで関西育ち
長女 比奈(ひな)さん 10歳(小5)
長男 真将斗(まさと)くん 9歳(小3)
次女 志帆(しほ)ちゃん 1歳

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