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移住者インタビュー

自由で楽しい“理想的な田舎暮らし”の実践者

松山市島暮らし農業

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▲ギターを持ってPR用の写真撮影。かつてステージで着ていたツナギが、農作業でも大活躍!

 農音の設立メンバーであり、代表の田中佑樹さんに続いて、2011年9月に東京から中島へ移住した大友良介さん(36歳)。移住後すぐ、高齢で続けられなくなった方の畑を引き継ぐ形で伊予柑栽培をはじめ、農業デビューの年に、いきなり8000kgの伊予柑を収穫し完売した恐るべき強運と行動力の持ち主だ。
 「僕は音楽がホンマ好き。自分のプライオリティはそれだけ」とキッパリ言い切る大友さんは、農音の音楽部門の指揮をとり、中島PRソングの作曲も手がけている。自由で楽しい“理想的な田舎暮らし”を明るく実践している大友さんの暮らしを知れば知るほど、“農音ライフ”に憧れる若者が、きっと増えるのではないだろうか?

Q 農音の活動に参加するきっかけを教えてください。

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▲島のゴミ捨て場に捨ててあったギターをつま弾きながら語られる農音ライフ

僕はもともと兵庫の出身で、高校卒業後ミュージシャンを目指して上京し、東京でずっと音楽をやっていました。

20代は、東京がいろいろ刺激的で楽しかったけど、音楽の出来る仲間とジャムセッションができれば、もう東京でなくてもいいんじゃないかと思い始めた頃に、音楽仲間と田舎への集団移住の話が出て、これはラッキーだなと。

農業への関心は前からあったし、今はインターネットもあるから東京じゃなくてもいろいろできる。

だから、僕は田舎暮らしや農業がしたいというよりも、「音楽ができれば、どこでも行きます」という感じで農音の活動をはじめました。

Q中島での住まいはすぐにみつかりましたか?

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▲農音ハウス2号と呼ばれる大友宅。近くに民家がないので、楽器の演奏も気兼ねなくできる

2011年9月に中島に来た当初は、代表と一緒に農音ハウスでしばらく暮らしていましたが、半年ほどしたころに、近所の方からミカン畑の中の空き家を紹介してもらいました。家って住んでないと傷むといわれるでしょ。じゃあ、まあ住んでみようかなと。空き家の話が持ち上がってからは、とんとん拍子で話が決まりました。

Q 柑橘畑もすぐに借りられたのですか?

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▲栽培技術を教えてもらう代わりに収穫を手伝う。田舎にはお金ではないギブ&テイクがある

はい。本当は、こちらに来て1年ぐらいは、農家さんを手伝いながら、農作業を体験した方が、今後の計画が立てやすいかなと思っていたので、ちょっと後悔していますが(笑)。
実際は来てすぐ、高齢で続けることができなくなった方から伊予柑畑を3反貸してもらいました。

一般的に、中島の農家は、いろんな品種のみかんを時期をずらして作ることが多いけど、僕の場合は、どかっと3反8000kg、ぜ〜んぶ伊予柑です。

伊予柑は、他の品種と比べて猪の被害も少なく、割と作りやすい品種で初心者にはありがたいのですが、1つの品種だけ1人で作るとなると、収穫時期が一度に集中してしまって、これが結構大変なんですよ。

最初にやるには8000kgは、一桁多いし、どうしたもんかなと、去年はだいぶ苦労しましたけど、なんとかやりきりました(笑)。

Q 販売は、農音さんのネット通販が中心だったのですか?

僕ら駆け出しなんで、いきなりネットではそんなに売れへんやろうなと思っていて、最初は半分捨てる覚悟やったんです。8000kgも無理って。しかも9月に来て、いきなり12月に収穫って、かなり無理があるでしょ(笑)。

だから、ある程度割り切って、半分、いや1/4売れたら御の字と思ってね。
とりあえず少しずつやろうと、まずは地元・兵庫へ軽トラックにミカンを積んで売りに行きました。

ミカンを買ってくれる人は、割と年配の方が多い。拡声器と旗を買って、ネットで調べた地元・高砂市の団地を一軒一軒まわって、「愛媛、中島からミカンをお持ちしました」っていうと、これが結構買ってもらえるんですよ。数人集まると、わあっと人だかりができて、効果絶大なんです。

高砂市へは、中島ミカンのPRのつもりで売りに行ったので、そこでチラシを一緒に配っておくと、後日「お友達に送ってあげたい」と箱単位の注文が入る。年配の方の口コミはすごいんですよ。

僕は、伊予柑を5kgと10kgで売っているから、8000kgということは、ざっと1000人ぐらいお客さんがいればいい計算になる。
今年は無理でも、来年それぐらいお客さんができればいいなという思いで、注文を受けたミカン箱を発送する時にも宣伝のチラシを入れておくと、これが驚くべき拡散力で、2月頃からすごい注文が入るようになって。伊予柑はGWまで日持ちするんで、結局8000kg全部完売しました。

Q 2年目の伊予柑シーズンを迎えての手応えは?

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▲「農作業は休憩が大事」と師匠の林さん。そんなのんびりとした心構えも田舎の魅力

今年は、去年の経験があるので、去年買ってくださった方に、「もうすぐとれますんで」という案内状を前もって12月に送りました。

僕は、1kg 300円で販売しているから、8000kgでだいたい240万円の収入になる。島ってあんまりお金がかからないから、それだけ現金収入があれば十分かなと。

そもそも僕は、最悪、農業がダメだったら他の仕事をやろうと思っていたので、そんなに収入については心配してなかった。だいたいそんなにお金を使う人でもないので。

農作業は、収穫期以外も、一年を通してゆるやかにありますね。
だいたいは午前中に畑仕事をして、午後は音楽をやって過ごすことが多い。
そういうと楽そうやなと思われるけど、草を引くのも結構大変なんですよ(笑)。

ミカンの育て方に関しても、人それぞれやり方があって、今のところは、ご近所の方の話を聞いたり、島の図書館やネットでいろいろ調べながら、とりあえず、3年ぐらいはいろんな方法を試してみようかなという感じですね。

Q 中島に来て、困ったこと、驚いたことは?

こういう話をすると、取材的にはおもしろくないやろうけど、ビックリしたことはないですね(笑)。僕は、かなりシビアに予想していたので。

収入も厳しいやろうし、そんなに島で音楽をやっている人もおらんやろうし。貯金はこれぐらいおいとかんとあかんやろうとか、かなり覚悟して来た分、実際に来てみると、いい意味で予想を裏切られました。

中島には、コミックバンドという総勢30人ぐらいの吹奏楽団もあるし、意外と音楽をやっている人が多い隠れ音楽の島。今は、高校生にベースを教えたり、主婦の方にピアノを教えてますが、はじめて半年ぐらいで、みんなメチャメチャうまくなっている。どんどん音楽の仲間が増えて楽しいですね。

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▲休日は小学生が家に押しかけてくる。アニキと慕われ、大友さんもまんざらではなさそう

Q 移住を考えている方にアドバイスをお願いします。

よくテレビのドキュメンタリーなんかで、田舎暮らしに憧れて、田舎で失った人間性を回復したいとか見ますけど、実際に住むとなると、そんなに甘いもんじゃない。

中島のきれいな海も、よっぽど海が好きやったら別だけど、3ヶ月もすれば日常になる。
田舎は癒しに行くだけの場所ではなくて、自分らの根を張る場所。
そこで大事なのは、自分にとってのプライオリティ。

「芸は身を助く」という言葉がありますが、僕は音楽をやっていて、よかったなぁと本当に思う。

人それぞれ、本を読んだり、飲みに行ったり、楽しみはいろいろありますけど、「私はコレがあればいける」という自分にとってのプライオリティを把握すると強い。

移住に限らず、自分のプライオリティがハッキリしていれば、それをどうやって実現するかというアイデアも自然と出てくると思います。

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▲何事も楽しくやるのが農音の基本スタンス。生活を義務ではなく権利として楽しもう!

Q 今後、挑戦してみたいことはありますか?

僕は、ほんまに音楽が好きで、これからもずっと音楽をやっていきたい。
自分でプレイする楽しみはもちろんですが、実は音楽のプロデュースにも興味があります。

農音で中島のPRソングを作りましたが、僕は音楽をずっとやってきて、そういう曲作りのノウハウもいろいろあるので、できれば中島のご当地アイドルをプロデュースしてみたいなと思っています。

自分で作曲、アレンジした曲がビックになっていくのはおもしろいでしょ。ゆくゆくは、紅白的な楽しみも狙ってみようかなと企んでいます(笑)。

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PROFILE

移住先エリア

移住先周辺の地図であり、正確な場所ではありません。

NPO農音:大友良介さん(36歳)
2011年9月、代表の田中さんに続き、農音の移住先発隊として松山市中島へIターン
居住経歴:兵庫→東京→愛媛

●音楽と農業で地域を結ぶNPO農音
http://noon-nakajima.com/
●Noon Facebook
http://www.facebook.com/noon.nakajima

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