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移住者インタビュー

東温市で感じたイタリアの風

東温市まち暮らし起業子育て

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県都・松山の中心地から東へ車を走らせること約30分、国道11号線から県道へ入ってすぐの住宅地に、県外からもファンが訪れる人気イタリアン「ロカンダ・デル・クオーレ」がある。大阪出身の青江博さんが、2008年の9月に東温市に店を開いたのは、料理修行をしていたイタリア北部の町と東温市の風土が似ていたからだという。
現在、東温市とイタリアを結ぶ幅広い活動に精力的に取り組む青江さんに、愛媛暮らしの魅力を伺った。

● 東温市に移住するきっかけは?

私が初めて愛媛を訪れたのは、イタリアから帰国中に、昔、関西で一緒に働いていた愛媛出身の先輩に「遊びにおいで」と誘われたのがきっかけです。

そこで愛媛の新しいレストランの立ち上げをお手伝いするうちに、愛媛の土地柄やお会いした人たちの人柄に魅かれるようになって。愛媛出身の妻とも、立ち上げをお手伝いしたレストランのスタッフ同志として知り合いました。

02_toonweb.jpg● 愛媛のどこに魅力を感じたのですか?

愛媛の中でも東温市に惹かれたのは、イタリアで料理修業をしたピエモンテ州と、気候や風土がとても似ていたからですね。周辺でとれる野菜の旨みや力強さも似ているんですよ。

イタリア北部に位置するピエモンテ州はオリンピックが行われたトリノのある地。休みの日はファミリーで農作業をしたり、家族や仲間と納屋に集まって、音楽を演奏したり、踊ったり、食事をしたり、昔ながらの暮らしが守られている素朴な所で、東温市と町の雰囲気はもちろん、星の見え方や夕日の沈み方も似ているんですよ。

大好きなイタリアの町に似ているこの場所で、お店を持ちたいと思うようになりましたが、親戚や周りの人たちからは「この場所で商売が成り立つのか。いきなり独立してうまくいくのか」と心配されまして。
だから、いきなり移住を決めたわけではなく、独立するまでしっかりと準備期間をとりました。

 

● どのような準備をされたのですか?

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愛媛でイタリアンの店をはじめる準備として、まずは、大阪の天神橋筋商店街で店をはじめました。日本一長い商店街として知られる天神橋筋商店街界隈は、20軒以上のイタリアンが集中する激戦区。
そこであえて「立地が悪いビルの2階で、看板も出さない」という方針で店を始めました。
ここで、3年間、経営の勉強と自分の料理の確立に努めました。

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愛媛への移住の最後の決め手となったのは、やはり生まれたばかりの娘の存在が大きかったですね。娘は、体重が1000g以下で生まれ、しばらくは病院暮らしが続きました。

娘を育てていく上で、娘が成人するまでは、自然が豊かな環境で暮らしたいという気持ちが強くなって、2008年4月末に、娘の退院と同時に、東温市への移住を決めました。

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▲厨房には、愛娘の心萌(こも)ちゃんの写真が飾られている。奥様と二人で1ヵ月ほどイタリアを旅したときに一番印象に残ったイタリアのコモ湖にちなみ、心が素敵な娘になるようにと命名した

 

07_toonweb.jpg● 住まい探しはどうされたのですか?

この場所は、十数年前に他界した妻の祖母のお姉さんが持っていたもの。しばらく空き家になっていた物件を譲り受けました。

店舗部分は、もともと農作業の納屋だったところで、その雰囲気を生かしたまま、自分たちの手で改装しました。

壁一面の壁画は、遊びに来てくれたイタリアの友人であるアーティストのカルロ・ゴーリが描いてくれました。

住居は、店舗のすぐ裏にあるので、店の休憩時間など、ちょっとした時間に、娘や家族と過ごす時間を大切にしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

● 店名の由来は?
 
「ロカンダ」は、イタリア語で田舎の宿、「クォーレ」は心、ハートという意味。日本語で言えば「民宿こころ」「こころの宿」と言ったイメージでしょうか。「心の料理を楽しみましょう」という願いを込めています。

「ハート」をモチーフにした店のロゴマークも友人のイタリア人アーティストが制作してくれました。
この看板は、そのロゴマークを使って、地元のアーティストがプレゼントしてくれました。

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● お店をはじめて苦労されたことは?

イタリアの食材で、愛媛で流通していない物があって、独自で業者ルートを開拓するのに少し苦労しました。
それと、2008年9月のオープン当初は、どんなお店なのか想像しながら、楽しんでいただけるように、あえてイタリア料理店だという告知をしませんでした。入り口のボードもすべてイタリア語だけで、日本語を併記しなかったので、ご近所の方は、どんな店なのか気になりつつも何屋さんかよく分からないと、ご心配されたようですね(笑)。

● お店の人気メニューは?

人気メニューは、東温市のジャガイモのニョッキをトマトソースでシンプルにあえたローマ風ニョッキ。

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最近は、おいしい野菜が食べたいというオーダーも多いですね。
地元の野菜の素晴らしさを伝えていきたいので、朝どれの野菜を使った前菜は、シンプルに、フレーバーをいろいろ変えてお出ししています。

現在、東温市の特産品であるハダカ麦を焙煎ローストして作った『オルゾ』という飲み物の普及に取り組んでいるのですが、この『オルゾ』を使ったティラミスがデザートのおすすめですね。

料理は、本来のイタリア料理のスタイルで提供したいと思っていますので、メニューの説明は最初から最後までできるだけ丁寧にするよう心がけています。

● 遠方のお客様も多いそうですね?06_toonweb.jpg

そうですね。週末は県外からや、東京・大阪時代のお客様がわざわざ足を運んでくださいます。
「なんで、愛媛に行くの?」と言っていただいたお客様に、まずは来ていただいて料理を味わってもらいたくて。一番遠くは山形から来られたお客様もいらっしゃいました。

遠方から来ていただいたお客様は、ディナーを味わっていただいたあと、近くの温泉付きの宿泊施設をご案内して泊まっていただいて、翌日、ランチを食べて帰られることが多いですね。
県外のお客様を近所の畑や産直市に案内すると、みなさん喜んで、旬の野菜を買って帰られます。

実は、お店の定休日を火曜日にしたのは、近くの産直市の定休日にあわせたためなんです。
イタリアの食材で日本にないものは、周りの農家の方に作ってもらって、それを県外のイタリアンレストランに紹介するお手伝いや、地元の生産物の魅力を県外にアピールする「スローフード愛媛」の活動にも協力しています。

09_toonweb.jpg● 料理教室も開催しているとか?

愛媛での料理教室は、こちらに店をオープンする前の大阪時代から。
松山市内のフリースペースなどをお借りして数回実施していました。

現在は、イタリア家庭料理の魅力をお伝えする料理教室を月3回実施しています。

テーマは毎回変わりますが、中四国唯一の日本イタリア料理教室協会の認定校にもなっていますので、参加者の中には、プロのイタリア料理研究家を目指す方もいらっしゃいますね。

 

 

 

 

 

 

 

● イタリアと愛媛の絆を深める活動も始められたそうですね?10_toonweb.jpg

愛媛とイタリアでお世話になった人、大好きな人たちに、もっともっとイタリアの魅力を広めたいとの思いから、今年の夏、イタリアの食と芸術の祭典『イタリア・デル・クオーレ2010』を開催します。

イベントの第1弾として、2010年1月には、イタリア映画の上映会を、3月には第2弾として「パスタ&カフェ教室」と「ビュッフェパーティー」が楽しめる「1Che Sono Italia Numelo 2」を開催しました。

イベント本番の8月には、イタリア郷土料理教室をはじめ、イタリアと日本の夏祭りの融合した楽しいイベントをいろいろ企画しています。

将来的にはNPO法人を立ち上げて、4年に1回『イタリア・デル・クオーレ』を開催し、多くの方に、イタリアと東温市の魅力をアピールしていきたいと思っています。

● 今後の目標(夢)は?

近年、実現したい夢としては、ちょうど店の隣の土地が、保育所などのバスのお迎えポイントになっているので、地元の方が気軽に交流できる休憩所のような空間が提供できないかと考えています。
できれば、休憩所に隣接して、エスプレッソが安く楽しめるイタリアンバールをオープンしたいですね。

それと、2013年以降には、自宅の2階をリフォームし、遠方からのお客様にお泊まりいただけるように宿泊できるスペースを設けて、店名通りの「こころの宿」を目指したいと思っています。

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● これから愛媛暮らしを考えている方へのアドバイスを

特にアドバイスというわけではありませんが、愛媛ほど贅沢な場所はないと思っています。

きれいな星が見えて、自然が豊かで、雪が降ったり、川の流れを感じたり、虫をみつけたり。都会にはない自然の中で、四季の移ろいが感じられるのが愛媛の素晴らしさ。

僕にとって、愛媛という地域は、自分を探す場所として、大切なものが詰まっている場所。そういう愛媛の風土を感じてもらえるとうれしいですね。

PROFILE

移住先エリア

移住先周辺の地図であり、正確な場所ではありません。

青江博さん(40歳)志帆さん(34歳)心萌(こも)ちゃん(2歳)
2008年5月に大阪からIターン(奥様の志帆さんはUターン)

●ロカンダ・デル・クオーレブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/hirofamiglia/folder/25693.html

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