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移住者インタビュー

大三島リモンチェッロに想いを乗せて

今治市島暮らし農業起業

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大三島ICから海岸線を約3km行った住宅街の一画に、一見カフェと思わせるようなレトロな造りのお店があります。お店の名前は「Limone(リモーネ)」。
このお店を営んでいるのは、平成20年に東京都から今治市の大三島にIターン就農された山崎さん夫妻。その山崎さんに移住についてお話を伺いました。

—移住への経緯を教えてください。

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もともと夫婦でレモンが好きだったので、将来はレモンを使ったお酒を造りたいなと思っていました。
妻がイタリアに留学していた時に、本場イタリアでリモンチェッロを飲んだのがきっかけで、この味に魅了されました。イタリアでは食後に飲む食後酒として、とてもポピュラーなリキュールです。これが何で日本にはないのかなとずっと思っていて、以前から日本でも無農薬栽培でレモンを使ったお酒を造ってみたかったんです。レモンのお酒は、オリジナルレシピで大三島初の地リキュールとなりました。

東京で私は営業、妻はOLとして働いていましたが、結婚して7年が経ってからお互いの人生を考え始めました。
仕事も忙しくなってきたので、このまま東京で仕事を続けるか、以前から考えていたレモンを使ったお酒を造る為に移住するか悩みました。移住は、もっと年を取ってからでもいいと思っていましたが、移住されている方の所を巡ってみると自分と同じ年の方も頑張っていたので、スタートはなるべく早いほうがいいと思い移住を決意しました。

レモン栽培を考えていたので、産地を調べて、広島、大三島、岩城島に絞りました。レモンの加工品をやってみたかったんです。最終的には愛媛の既移住者の話や、しまなみ農業指導班の方が熱心に住まいを紹介してくれたことなどもあり大三島に決めました。

—畑や農業のことについて

03limone.jpg 現在、畑を借りてレモン栽培等をやっています。広さ一反ぐらいの畑が7、8箇所に散らばっておりレモンの他に八朔や伊予柑もあります。最初は畑を探すために、専従の先輩に紹介していただいたり、自分で島中をスクーターで走りまわり、役場に行って畑の詳細を聞いたりしながら情報を集めて畑を借りるようになりました。

農業については今勉強中です。自分で調べたり、JAの方や先輩農家、しまなみ農業指導班の方に教えてもらいながらやっています。初めは経験していないから説明されても全然わからなかったのですが、1年経ってようやく少しずつわかってきました。やっぱり経験ですね。

夏の時期は普通だと農薬散布の作業があるのですが、私たちは無農薬でやっているので、夏は、摘果作業や草刈りをやっています。

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—お店や雰囲気について

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お店は、移住されている先輩方の協力やアドバイスもあり、想定外にお店を開店することとなったため、予算がなく、そこにあったものをできるだけ使用する・・・ということで、逆に雰囲気のあるお店にリノベーションできたかもしれません。壁の漆喰は妻が塗りました。買った物はレジと冷蔵庫ぐらいかな。
オープンまで4ヶ月ほどかかりましたが、ここまでやれるとは思わなかったです。

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09limone.jpgお店にはリキュールの他に島の名産品や自分たちが好きなイタリアやタイの雑貨等も並べてみました。ここにしかないものを販売しているし、自分たちが好きなものを仕入れて売る楽しみがあります。オープン前に自分たちのやりたい事を商工会の人に説明したら、「何やら全然想像がつかない。もっと明確にしたほうがいい。」と言われたんですが、自分たちのなかでは、オープン前からこういう風にやりたいというイメージはありました。

 

平成21年4月に酒類販売業の免許を取り5月にお店をオープンしました。元々、このお店は酒屋で、おばあちゃんが11年前までやっていて、その後ずっと空き家になっていましたが、私たちが平成21年5月1日にオープンしました。

 

—お酒について

私たち夫婦が造っているお酒は、レモンとネーブルのリキュールで、「リモンチェッロ」と「ネーブルチェッロ」の2種類です。

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(大三島の自然と山崎さんの愛情が詰まった深みのあるリキュールです)

ガツンとパンチのあるリキュールで、アルコール度数は24〜25°とやや高め。味は、トロリと甘く、後味がbitterで、そのままストレートで飲んでもいいし、氷や水で割っても、アイスクリームにかけたりカクテルにしてもおいしいですよ。

11limone.jpg 酒造のことですが、例えば、冬と夏のレモンは味風味が若干違うので、仕上がりの味にも少し変化があり、それが手作りの良さでもあり、おもしろいかなと思っています。非常に繊細で気が抜けない作業になります。1年ぐらい前に商工会に相談しに行って、紹介してもらった西条市にある酒造所では「面白いね」と言ってくれました。しかし、最初は試行錯誤の繰り返しでした。納得のいく味を引き出すために自分達が監修して何度も作り直しました。廃棄も100本ぐらいになりましたが、納得のいく商品ができたときは嬉しいです。まだまだ納得のいく商品作りのために日々奮闘中です。

平成21年5月に発売し、全工程手作業のため年間限定本数での販売です。
販売は、店舗とHP、ネットショップが中心ですが、お店にたくさんの方が足を運んでくれて、正直驚いています。栗原はるみ先生も来てくれたんですよ!

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—1日のスケジュールは?

私は朝一人で畑に行って、その間、妻は家の事が終わってからお店へ行き、接客や荷物の発送作業などをしています。経理は私が管理しているので午後には銀行まわりをし、お店が忙しいときは手伝っています。また、妻は閉店してから、お客様からのメールをチェックしたりHPを更新したりと、夜遅くまでパソコンで仕事をしているので、私が買い物をしてたまに夕飯も作ったりします。役割分担が決まっているんですよ。

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—移住して苦労したことは?

最初、大三島に来て生活に目途がつかなかったこと!お金がいくら入ってくるのか?自分が作った果実がどういう風にお金に変わってくるのか?販売していく流通面等でわからないことが多く、生活に対する不安が少しありましたが、いろんな方のアドバイスを聞いていくうちに、なんとかできるかなと。あとは、目の前の事をやるだけです。

それと、レモン栽培で困ったことは、イノシシの被害がすごかったことです。イノシシはレモンは食べませんが、地面を掘るので、木の根っこが傷つき木が弱ってくるんですよ。イノシシ避けの柵を7箇所ぐらい作るのが大変でした。
また大雨のときに一部土砂が園地に入ってきたり、虫の被害が多かったりと予想外のことばかりで!(笑)

 

—今の生活について

都会ではいろんな生活がボタンひとつでできていたのが、今の生活ではできません。
都会にいるときは喧嘩しなかったけど、こちらに来て良い意味で喧嘩もするし、話し合いもするようになりました。夫婦の会話が多くなりましたね。とにかくお酒造りができたことがよかったです。普通だったらできない経験ができたこと。忙しいけど楽しいです。

東京に住んでいた時は、本を買ったり読んだりするために書店によく足を運んでいましたが、大きな書店がないため寂しいなと思うこともあります。今は図書館に通っているので色んな面でお金は使わなくなりました。また、家から一番近い地元スーパーのAコープが夕方の6時半に閉まってしまうのと、島の皆さんは結構朝が早いから、朝早くから自宅に訪ねて来られるのにびっくりしました。

それから、タイの食材が好きですがこちらにはありません。けど、その食材を今は自分たちで栽培していて、家ではレモングラスやパクチーなどの自家栽培ハーブを使用してタイ料理を作っています。
農業をきっかけにたくさんの人との繋がりが増えました。余裕があれば地元のお祭りにも参加しています。

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(リキュール誕生ストーリー)

—移住を考えている方へのアドバイスを。

(学さん)
若い人だったら勢いで来ていただいてもいいと思うのですが、出来るだけいろんな事をよく考えて来たほうがいいです。よく考えたつもりの自分たちでも予期しないことが田舎では多かったので・・・。もちろん現地に行くのはあたり前ですけどね。

(知子さん)
考え過ぎると来れない場合もあるから、その時の流れやタイミングも大切ですね。自分たちも考えはしたけれど、実際、来てみないとわからない事もすごくあったから、「来てみて駄目だったら帰ればいいじゃん」ぐらいの感じで、気軽に来たらいいと思います。あまり深く考えずに来ることも必要かな。

(山崎夫妻)
やりたいことがあるならスタートは早いほうがいい。とにかくやってみること!
先に移住された方の話を聞いてイメージすることも大事かも。私たちも移住を全力で応援させていただきます。

 

—今後の目標は?

自分たちで栽培した柑橘類の加工品やそれ以外にも着手していきたいと思っています。その中で原材料を島の人から買ったりして、地域の人とお互い発展関係が作れたらいいなと思います。最近はいろんなことに追われすぎて考える時間がないんですが、目標は一歩一歩頑張ることです。そして新商品を作っていくこと。夢は・・・今は言えないかな(笑)。

大三島の小さな島で山崎さん夫妻の挑戦は続いていく・・・

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(大三島Navel orange Marmalade)

PROFILE

移住先エリア

移住先周辺の地図であり、正確な場所ではありません。

山崎 学さん(43歳)、知子さん(37歳)
2008年4月に東京都から今治市上浦町(大三島)へIターン
ホームページ 
http://www.limone2.com/

※山崎さんの崎の正しい漢字表記は、「大」の部分が「立」になります。

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