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移住者インタビュー

八幡浜唯一のラーメン専門店をオープン

八幡浜市起業子育て

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奥様のお父様の介護をきっかけに、平成17年に岡山県から奥様のふるさとである八幡浜市保内町に移住した税田泰成さん(37歳)。八幡浜唯一のラーメン専門店「らぁめん もりもり」をオープンして、今年の10月で3年を迎えます。八幡浜の風土になじんだラーメンを提供する税田さんに、移住されてからの暮らしについて伺いました。

●八幡浜に移られたきっかけは?

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今から4年ほど前、義父の介護がきっかけで、妻の実家に同居することになりました。岡山で、勤めていたファミリーレストランの支店が八幡浜にあったので、岡山から八幡浜市に転勤させてもらいました。

●ラーメン専門店をはじめた理由は?

もともと、岡山に同級生のお父さんがやっている自家製麺のおいしいラーメン屋さんがあって、高校生の頃、バイト感覚で手伝ううちに、ラーメンに興味をもつようになりました。
八幡浜は、ご当地ラーメンとして「八幡浜ちゃんぽん」を売り出すほど麺好きの土地柄。食堂やレストランで「ちゃんぽん」を出している店は多いけど、意外にラーメン専門店はなかったんですよね。
ラーメンを食べたい時は、わざわざ車で、隣町の大洲まで出掛けているという話を聞いて、八幡浜で唯一のラーメン専門店を開業すれば、商売になるかなあと。

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▲八幡浜商工会議所青年部が発行している「八幡浜いとなみ観光地図」には、八幡浜ちゃんぽんが味わえる店が30店以上紹介されている

●岡山のラーメンの味を受け継がれたのですか?

いやぁ〜、この手の商売、マネをしても同じモノにはならないんですよ。
やはり、人それぞれ味覚も違うし、土地が変われば、醤油や味噌などの調味料も変わる。基本となるラーメンの作り方を教わって、後は自分で考えるという感じですね。

八幡浜に来て驚いたのは、かまぼこやジャコ天などの練り製品をよく食べること。あと、味噌が麦味噌、醤油が薄口で、全般的に甘口なことにも驚きました。

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店の人気メニューは、「みそらぁめん」と「ちゃんぽん」ですが、店をはじめた当初は、味付けが「しょっぱい」といわれて、こちらの麦味噌で甘みを出したり、味付けをいろいろ調整しました。土地柄的に、若い人よりも年配の方が多いので、なるべく甘めの味付けにしています。

こちらに来て、ラーメン専門店としてのこだわりが崩された部分はありますが、自分が許せる範囲で、土地になじんだラーメンになるように工夫しています。
「ちゃんぽん」は、岡山の店でも出していましたが、八幡浜は、ちゃんぽんで町おこしをしているので、地元の素材を何か入れて欲しいというリクエストがあって、八幡浜の練り製品を加えています。

夏限定メニューの冷つけめんと冷めんは、タレに愛媛ならではの柑橘を隠し味に加えています。実は、隠し味の柑橘は、たまたま庭になっていた甘夏を試しに入れたことがきっかけではじめました。甘夏は、夏しかとれないので、夏限定メニューなんですよ。

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▲ さっぱり風味の冷めん700円(左)と冷つけめん600円(右)

●オープン当初のご苦労は?

役場に近く、家賃的に安心して始められる空き店舗を紹介してもらって店をオープンしましたが、地元の人でもなかなか通らない抜け道に面しているので、周りからは、ちょっと分かりにくい場所だったようです。宣伝も打たなかったので、オープン当初は口コミだけが頼り。タイミングが悪いことに、オープン直後、周辺の下水道工事が始まって、最初の1年は苦しかったですね。

あと、はじめての土地での商売なので、仕入業者を探すのも苦労しました。
店の工事も、どこに頼んだらいいか分からなくて岡山から知り合いに手伝いに来てもらったり。
街の暮らしでは、当たり前だった商売の道具も、あちこち探し回って、結局、隣町の大洲まで探しに行ったり、それでもみつからなくて、最後は松山まで行って揃えました。

それと、オープンしたての頃は、ラーメン専門店がなじみがないせいか、「うどんちょうだい」「お好み焼ちょうだい」と食堂感覚で注文されることも多くて。
「いや、ラーメンしかないんですよ」とお断りしていたのですが、お客さんが納得してくれるなら、いっそ食堂のように、いろんなメニューを出した方がいいのかなと迷うことも、正直ありました。

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▲薬味が効いた手作りぎょうざもこだわりの一品

●都会の生活と比べてどうですか?

すごくモノをもらうことが多いのに驚きました。
ミカンはもちろん、魚や山菜など、本当にいろんなものをもらいます。同じ商売をしている方からも、今は使っていない商売道具をもらったり、野菜をわけてもらったり。

一度にたくさんもらうので、それをまた別の方に分けたりして、まさに物々交換ですよね。みんなで配り合いっこしている感じがありますね(笑)。

あとは、オープンして間もない頃、段取りが悪くてお客さんに迷惑をかけることもありましたが、お客さんからクレームを言われたことがない。
うっかりご迷惑をかけることがあっても「気にせんでええよ〜」と笑って許してもらえる。こちらの人は、みんな人が良くてすごく助かりました。

街で働いていた頃は、いいがかりっぽいクレームにうんざりしたり、言葉が通じないと感じることもありましたが、こちらでは、そんなことがまずない。だからこそ、ちゃんとしようと思うし、素直になれますね。

それから、こちらは夜が早いのにも驚きましたね。店を閉めてから、同業の人とちょっと食べに出ようと思っても、開いている店がないですね(笑)。

●地域にはどうやって溶け込みましたか?

街で暮らしていたころは、地域の行事に参加したことがなかったけど、こっちに来て、祭りや町の清掃活動に参加してから、周りの人によく声をかけてもらうようになりました。
そこで知り合った方が、店の宣伝をしてくださるようになって。こちらでは、身内以外の地域の人が一生懸命、店の宣伝をしてくれるんですよ。

あと、せまい地域だから、みんなどこかでつながっているんですよね。遠い親戚だったり、奥さんが同級生だったりと。
2年目になって、知り合いが増えるに連れ、じわじわとお客さんも増えてきた感じですね。

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▲店名は、ラーメンの基礎を教わった岡山の店にちなんで命名。看板の文字は、書家である奥様の同級生のお父様に書いてもらったもの

●現在の1日のスケジュールは?

仕込みの量によって変わりますが、だいたい、朝7〜8時にお店に来て仕込みを開始し、昼の営業が11時30分〜14時です。昼は妻が店を手伝いに来てくれます。

その後、夜の営業が始まるまでの中休みの間に、買い物をしたり、仕込みをしたりすることが多いですが、保育園から連れてきた娘と、店で一緒に過ごすことも。2歳と6カ月の二人の娘は、八幡浜生まれ。他のお父さんより、子どもと触れ合う時間はあると思いますよ。
夜の営業は、17時〜21時30分ですが、こちらは夜が早いので、平日は21時頃から片付けをはじめることもありますね。

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▲娘さんのために手作りしたベビーサークルは、ファミリー客にも好評

今後の目標は、やはり商売をしているからには、店を大きくしていきたい。松山に進出したい気持ちもあるんですけど、周りからは、八幡浜唯一のラーメン専門店だから、ずっとおってくれといわれてます(笑)。

● 八幡浜の印象は?
海あり、山ありですごく田舎だなぁと思った。でも地域の人間性はすごくいいし、自然がとてもきれい。山菜もとれたりして、こちらでは買わずに手にはいるのがスゴイ!
田舎はお金がかからないからおもしろい。お金がまわらなくても、物でまわるんだなぁと感じました。

●今後、移住を考えている方へのアドバイスは?

ある程度、年を取ってから知り合いを作るのは難しいもの。特に、個人で商売をしていると、仕事場で知り合うチャンスもない。自分から動かないと、周りに知り合いが誰もいないということにもなりかねない。今は、顔を売ってなんぼ、地域の集まりには、積極的に参加するように心がけています。

地域の人にとっても、外から来た人は、どんな人なんだろうと興味をもってくれるもの。
そこで、手を貸してくれる人と積極的に交流を持つことで、次第に気の合う人との関係が深まっていくような気がしますね。

PROFILE

移住先エリア

移住先周辺の地図であり、正確な場所ではありません。

税田 泰成さん(37歳)(岡山県からIターン)
   まどかさん(33歳)(岡山県からUターン)
   長女 知茉里(ちまり)ちゃん(2歳)
   次女 瑞希(みずき)ちゃん(6カ月)

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