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移住者インタビュー

四国の真ん中で、四国のおいしいものを発信する「まなべ商店」

四国中央市まち暮らし起業

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四国山脈が背後に迫る、四国中央市豊岡町。瀬戸内を見下ろす高台の小さな町に、2013年、四国4県のおいしい食材や加工品を扱う「まなべ商店」がオープンした。店主は眞鍋久美さん。結婚によりIターン移住した、高知出身の自他ともに認める「はちきん(高知の言葉で、明朗快活な女性のこと)」だ。店に並ぶ厳選された商品はもちろんのこと、その人柄にも惹きつけられるように、店には連日お客様が絶えない。

Q 移住の経緯を教えてください。 

私は、生まれも育ちも高知。大学卒業後は、高知に戻り、タブロイド紙のコーディネート業務やHP制作などの営業をしていました。並行して、オープンした新しいお店やイベント情報を発信する個人のブログをずっとしていて。新しい情報をキャッチして発信するのが好きだったんです。だから、たぶん高知のことは誰よりも詳しいんですよ。それくらいどっぷり高知につかっていて、高知が楽しくて、居心地もよかったんですけど、2006年に結婚。主人の地元の四国中央市に移住することになりました。

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▲商品への愛情・知識がつまった眞鍋さんの接客も人気

Q 四国中央市の印象はどうでしたか?

気候には大きな違いを感じましたね。太平洋に向いている高知は、朝起きるととりあえず青空なんです。でも瀬戸内海に向いているこちらは、標高1200メートルの山がすぐ近くに迫っていて、ゆえに天候が変わりやすい。朝起きても曇りで、昼ごろからようやく薄い青空が見えてくる。ピーカン照りの下で育った私としては「え?今日も曇り?洗濯物いつ干したらいいの?」っていう状態で(笑)。だから最初の頃はすごく違和感があって、しょっちゅう仕事を作っては高知に帰っていました。

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▲海と山に囲まれた四国中央市

Q お店をしようと思ったきっかけは?

その頃は、お店をやろうなんて全然思ってなくて。ただ、当時気になっていたのは、愛媛のスーパーには地物があまりないということ。高知では、地元で作られたソースやケチャップ、ジャムなんかが、普通にスーパーに売られていたんです。イベントや市も毎週のようにあって、野菜も加工品もまずは地物が手に入るのが当たり前。でも、愛媛のスーパーにあるのは全国で出回っているものばかりで。だから、「愛媛の人は愛媛のものを食べんのかな?」とか「地物を扱う店、誰か開いてくれんかな」ってずっと思っていました(笑)。

Q お店に、四国の食材を集めている理由は?

四国に目が向いたのは、四国経済産業局主催の「四国の暮らしと仕事を考える」というフォーラムがきっかけです。高知で開催されるというので、私が企画から入ることになりました。この仕事を通じて、四国4県から来た農家さん、これから何かをしたい人、ほんとにいろんな人と出会って。それまで「高知が楽しいっ

とずっと言っていたけど、「四国全体を見ればおいしいものも、面白い人も、もっとたくさんいる!

って気付いたんです。

ちょうどそのころ、友人をきっかけに四国各地のイベントにも出店するようになっていました。お付き合いのある農家さんに声をかけ、高知の野菜や加工品を販売していたんです。しかも、珍しくておいしいからみなさん買っていってくれる。それが自分でも楽しかった。こういう商品をもっと広く知ってもらいたいと思うようになりました。

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▲農家さんが作る自然でおいしい食品を厳選

Q お店を開くにあたり、不安はありませんでしたか?

ありませんでしたね。もともとブログを通じて、農家さんを中心にネットワークも広がっていたので。だから、友人から「自分でお店したら?」って言われた時、「そうか! うん、やる」って即答(笑)。それで、自宅の新築に合わせて、店のスペースを作りました。地元を出て都会で暮らしている人からは「よくこの人通りのない場所でお店開いたね」って言われるんですけど、四国中央市って四国で見ればすごく便利な場所。4県どこへでもアクセスしやすいので、会いたい人、行きたい店があれば、すぐに行ける。大きな魅力だと思います。

Q ご家族の反応はどうでしたか

主人はサラリーマンですが、休みの日にはイベント出店を手伝ってくれていたんです。行く先々でけっこう反響があるのを知ってくれていたので、店をやると言ったときも「やってみたら」という感じ。ただ、普段人通りのない場所だから、集客が心配だったみたいですね。だけど、オープン記念に「まなべ商店誕生祭」というイベントをしたら、ものすごい数のお客さんが来てくださったんです。敷地がぎゅうぎゅうになるくらい、何百人っていう人で。私自身も驚きましたが、身内が一番びっくりしていましたね(笑)。

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▲「畑のラー油」はお店をひらくきっかけにもなった定番商品

Q お店を始めて、変化したことは?

店を持ったことで、すばらしい出会いが増えました。農家さん、料理人さん、編集者さん、県外で頑張っている店主さんなど、思いもかけない人たちと知り合う機会が増えましたね。それに、最初は友達がいなかったけど、店を通じて、店主さんやお客さんと友達になったりして、交友関係もすごく広がりました。

もうひとつ嬉しいのは、都会に住んでいる人たちが「この辺に住みたい」って言ってくれていること!「近くでいい物件ない?」ってうちに相談にやってくるんですよ。近所の方も「空き家が出たんやけど」という情報を持ってきてくれたり。確かに近所に空き家はたくさんあるから、それをうまく活用して、なにか楽しいことができないかなーって思っているところです。

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Q 商品選びにはどんなこだわりがありますか。

「どうやって商品を探しているんですか?」ってよく聞かれるんですけど、出合うんです。友達がプレゼントでくれたり、マルシェに遊びに行った先で出合ったり。それで「おいしい!」って思ったら、農家さんとやりとりさせてもらって。でも、おいしいだけじゃなくて、何回か味わったり、いろんな料理で試してみてから、声をかけさせてもらっています。最初はおいしくても、飽きてくるものもありますから。いろんなアレンジが効いて、長く楽しめるものを選んでいるつもりです。

Q 地元に溶け込む秘訣は?

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▲自宅に増設した店舗スペース。目の前には里芋畑が広がる

地元のお祭りに参加するといいんじゃないでしょうか。私は、もともとお祭りが好きだったので、移住した当初はカメラを持って、町内を練り歩く太鼓を追いかけたりしていたんですよ。今、若い舁夫(かきふ)さんも減っているでしょう。だから、私にもできることがあればと思って、わりと早い段階で炊き出しに参加していましたね。それがあったから地元にもすぐ溶け込めたし、お店も温かく迎えてもらえた気がしますね。

Q 今後やりたいことや展望は

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▲今夏発売予定の四国ブローチ(写真は試作品)

近々、オリジナル商品を発売する予定です。第一弾はジンジャージャム。無農薬の生姜を使った、けっこうパンチのある味。パンやドリンク、料理などなんでも使えると思います。あとは、雑貨類も増やしていきたい。いま作っているのは四国ブローチ。四国のどこが何県って、結構知らない人いますから。これをつけていれば、すぐ説明できるから便利ですよ。日々のやりたいことは、店を通じて全部やれているので、あとは、ひたすら店が続けばいいなーって思っています。ずっとここにあって、必要とされる店でいられたらって思いますね。

Q 移住を検討される方へのアドバイスをお願いします。

四国中央市はお店が少ないので、その分チャンスも大きいと思います。うまくやれば絶対人が集まる場所にできるはず。カフェやパン屋さん、バーなんかは特に大歓迎(笑)。そうすればお客さんの楽しみも増えるんじゃないかなと思います。私自身、穏やかなこの場所で、好きな商品に囲まれて商いができ、泣きそうなくらい幸せ。一緒に食の話ができたり、自分なりに楽しんで暮らしていこうって思える仲間が、もっとこの地に増えたらと願っています。

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PROFILE

移住先エリア

移住先周辺の地図であり、正確な場所ではありません。

眞鍋久美さん(39歳)

高知市の中心市街、帯屋町の商店街で育つ。結婚により移住した四国中央市で、四国4県の食を集めたセレクトショップ「まなべ商店」を経営。月に一度、地元の加工品等の作り手と共同で「月市」を開催。

「まなべ商店」

https://www.facebook.com/Manabeya/?fref=ts

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