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移住者インタビュー

若者の移住で活気づく三津浜商店街でバッグ修理店を開業

松山市まち暮らし起業

松山郊外の港町・三津浜商店街に、バッグ修理店「Retera(リテラ)」がある。奈良市出身で、東京のバッグ修理会社に勤めていた革職人・寺阪司さん(32)は2015年8月、松山市にIターン移住した。若者の移住で盛り上がりを見せる町で、現在は東京からのバッグ修理の仕事に専念しているが、今春には地元からのバッグ修理にも応じる店舗をオープンしたいと夢をふくらませている。

Q移住までの経緯を教えてください

5年間、人材派遣会社で営業の仕事をした後、東京のバッグ修理の会社に約2年間勤めていましたが、以前から自然の多いところに移住したいという希望があったんです。私は奈良県、妻は岡山県の出身。2人とも西日本の人間なので、どちらかといえば、そちらのほうに行きたいなあという思いがあって、移住先候補として瀬戸内近辺を回りました。たまたま旅行で来た愛媛がすごくよかったんです。

Q松山のよかったところは?

松山市役所の名刺に「いい、加減。まつやま」と書かれているように、ちょうどいいなって。奈良自体があんまり都会じゃなくて、愛媛に来た時に、すごく都会に感じたんですよ。三越や高島屋があるし、大街道がある。大学や観光地もある。松山空港にも近いし、アクセスもいい。いろんなことを含めて、松山市はコンパクトだと感じました。一方で、車で少し走れば、自然がある。山があって、海もきれいで穏やかだし。全部ひっくるめて、バランスがいいなという感じがした。あんまり田舎すぎるのも、自分は望んでいなかった。松山はちょうどいい都会があって、ちょうどいい田舎がありますから。

Qそのなかで、三津浜に決めた最大の理由は?

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一番重視したのが物件です。三津浜の物件がすごく安かったし、住居と作業場があるというのが一番の決め手ですね。初期費用を抑えたかったので、最初のステップとしては、住居兼作業場で家賃を安く抑えられるこの物件がいいなと思って決めました。

Q三津浜の第一印象はどうでしたか?

2015年4月に三津浜に来て、町家バンクのミツハマルの担当の方に連絡しました。一緒に物件を見て回る途中でカフェの店主の方を紹介してくださったりして、移住する前から三津浜っていいんじゃないかなと思いました。おしゃれなカフェがあるし、パン屋さんもある。若い人も来そうな雰囲気だったし、これからもぽつぽつといろんなものができそうだなと感じました。

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▲現在の住居兼店舗を紹介してもらった三津浜の町家バンク「ミツハマル」

Q実際に住んでみて、三津浜はいかがでしたか?

2015年8月に移住してきたんですが、30人ぐらいの商店街の方が歓迎会をしてくださったんです。それも2回も。2回目の時には1回目に来られなかった方も来てくれまして。三津浜の人を全員紹介しますっていうくらいの歓迎会だった。みなさんすごくいい方ばかり。自己紹介もしてくださって、声をかけてくださいました。三津浜の商店街は人と人とのつながりが強いのかもしれないですね。若い世代の人が多いし、商店街を盛り上げていこうっていう感じがすごくあります。若い人は移り住みやすいんじゃないかなって思います。ごはんもおいしいですし。お腹が空いたと思ったら、中華やイタリアン、うどん、タイ料理といろいろお店がありますし、この周辺で事が完結します。

Q東京から離れ、生活環境が一変しましたが、不安はなかったですか?

ミシンなどの機械を扱っているので、「潮風で傷まないだろうか?」という心配くらいで、それ以外は全然。むしろ、都会のごちゃごちゃした雰囲気があまり好きじゃなかったので、早く東京を離れたいなっていうくらいでした。満員電車もイヤで、目に見えないような小さなストレスが結構多かったんです。妻と出会った時から、「いずれは違う場所に移住したいね」という話はしていたので、不安はありませんでした。

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▲押さえ部分が360度回転する八方ミシン。現在は数少ない貴重品だそうだ

Qバッグなどの革製品修理の仕事内容を教えてください

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バッグは全般的に修理しています。革小物や財布とかもやりますし、革以外のキャリーバッグも直しています。地元の方からの需要もありますね。時々、「これ直して」って言われることがあります。

Q名刺には「革職人」とありますね

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バッグ修理ができる人って絶対数が少ないと思うんですね。前の会社でも人を探すのに苦労をしていて、この業界では60、70代の人がいまも現役でやられている状態なので…。若い人でバッグ修理をしたいという人が限りなく少ない。それに、40、50代の人はバブルの時代なので、そういう職種に就いている人は少ないんですね。とにかく、技術を磨いて、いま60、70代の方々が20年経って引退された時に、自分らの代がそういう仕事を支えられたらと思っています。

Q今後、三津浜でやってみたいことはありますか?

ここは元々、商店街に面した店舗の物件だし、せっかく三津浜に来たのだから、自分としても地域の方からバッグの修理を受け付けるような店舗を開きたいのですが、今は東京からの仕事が多く、ずっとバタバタで、やっと落ち着いたかなという感じなんです。商店街の方々も「自分のペースで確実にやったほうがいい。無理して店を開ける必要はないと思うよ」と言ってくださっているので、それに甘えてしまっている部分もあります。でも、せっかく歓迎していただいて、商店街を盛り上げていこうっていうのに、店のシャッターを下ろしたままだと、商店街の皆さんに還元できていないようで申し訳ないので、今の仕事にめどがつけば、春ぐらいに店をオープンできたらいいなあという青写真はあります。
それと、バッグ教室をしてみたいですね。そういうニーズがあって、周りの人に喜んでもらえるのであれば、三津浜に貢献していきたいです。自分の仕事を知ってもらえるきっかけになればとも思います。

Q休日はどのように過ごされていますか?

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魚釣りが好きなんですよ。海釣りじゃなくて淡水魚のほうで、ブラックバスの釣りがすごく好き。東京にいる時もレンタカーを借りて、2、3時間かけて釣りに行っていました。毎日でもしたいくらい好きなんです。基本、休日はないんですが、バッグ修理をしていると、行き詰まる時があるんですよ。こちらに移住してからも、集中力が切れると、釣りに行っています。妻とはドライブがてら、今治の雑貨屋さんに行ったり、高知の四万十川や足摺岬とかへ行ったりしました。

Q今後、三津浜に移住を考えられている方へアドバイスをお願いします

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現時点では、クリエーターの人とか、パソコン1台で稼げる都会からの仕事があって、住まいを三津浜にするというライフスタイルの方が向いているのかなと思います。環境的には、自然もあるし、近くには都会もある。食べものもおいしいし、空気はきれい。東京、大阪という都市に行こうと思えば、松山空港はすぐ近くにあるし、飛行機代は安いし、アクセスもいい。都会からの仕事も継続しながら移り住むんだったら、三津浜はすごくいいと思います。

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▲作業場内には色とりどりの糸が並べられている

PROFILE

移住先エリア

移住先周辺の地図であり、正確な場所ではありません。

寺阪司さん(32歳)
奈良市出身。2015年8月、妻・安樹子(あきこ)さんとともに東京からIターン移住。三津浜商店街でバッグ修理店「Reterra」を経営。店名は造語で、再生の意味の「Re」と、ラテン語で大地の意味の「terra」と寺阪さんのテラの音を組み合わせたもの。

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