「より安全でおいしいものを」 イチゴ一筋!努力家の挑戦
2007-08-30

●街っ子が田舎で農業を
川本さんは2年前、この自然に恵まれた地・大洲で、生涯のパートナー“イチゴ”に出会いました。
奥さんのご両親が、トマト・きゅうりなどの一般的な野菜を栽培している中での、イチゴの選択。
手伝いの域を脱して、自分で自分に適した作物を見極めたことには、脱帽です。
作業姿が板についている川本さんですが、以前は地元・広島市の電気通信会社に12年間勤めていました。
実力が認められて、最後の1年間は監督業務につくようになり、家に帰ってくるのは夜中の11時から12時。
当然、家族と顔を合わせる機会は少なくなりました。
「もっと人間らしい生活」を求め、以前から意識していた農業の世界に身をおくまでに、時間はかかりませんでした。
●正念場の半年間
何もかもが、ゼロからのスタート。
農業の技術については、奥さんのご両親に教わることができ、恵まれた環境にあったといえます。
しかし、友達がなかなかできず、最初の半年は、とても暇だったそうです。
そんな川本さんでしたが、今では青年農業者の会に入り、自分たちで釣りやゴルフのサークルを立ち上げて、好きなように活動しているので、とても楽しい毎日を送られているとのこと。
地域活動にも積極的に参加しており、「年末年始にはものすごい量のもちをついて大変だった」と、苦笑いされていました。
●新たなる挑戦
彼が今、興味を持っているのが、EM菌と呼ばれる有用微生物群です。
この菌には汚染物質の浄化作用があるとされ、これを有機物とともに利用することで、土の中の“良い菌”の割合を増やせるとか。
まだあまり一般に普及しておらず、効果のつかみにくいものですが、これによって「安全でおいしいイチゴができる!」との確信を持っており、現在研究中。
川本さんの“本当にいいもの”への追求は、今、始まったばかりです。
●農業を始めたい人へ
「農地を探すのは大変かもしれないが、農家の高齢化が進んでいるので、任せてくれる人はいるかもしれない。移住してくる前に、あらかじめ農業の基礎を勉強しておくこと、自分に合った作物を考えておくことは、必要だと思う。
加えて、家族の理解もまた必要である。農業を自分ひとりでやっていくのは大変なので、家族の協力が不可欠だからだ。」
平成14年度取材
-PROFILE-
川本 英男さん
年 齢 31歳
世帯構成 本人、妻、子供(2人)、妻の両親
職 業 農業
略 歴 広島県広島市出身
電気通信会社に勤務(広島市 12年間)
平成12年6月 大洲市へ
イチゴ栽培