「高原の町」久万高原町(旧久万町)に農業の担い手がやってきた 人生の後半をトマト栽培に懸ける
2007-08-30

●農業は仕事として成り立つ??
農業とは全く無縁の生活をしていた藤田さん。
「農産物が安くなってきた」とか「農業は大変そうだ」といった漠然としたことは日々感じていたのですが、まさか自分が農業に身を投じることになろうとは。
「農業は仕事として成り立たない」と真面目に思っていた藤田さんが、そもそも農業に飛び込んできたきっかけとは・・・・・。
スキーが好きでよく久万町を訪れていた藤田さんは、久万町について、松山からもそう遠くなく、美術館やラグビー場などの施設も充実していて「住みやすそうな町だ」というイメージを持っていました。
たまたま久万町役場のホームページで農業公園の研修生募集を見つけ、研修後は支援施策を利用して独立できることが分かり、「農業は仕事として成り立つ」ということを知ったことや、海の傍に住んでいて台風の災害に遭った時に、「住む場所を考えなければ」・・・と思っていた藤田さんに、人生を変える材料は思いがけず早く揃いました。
何と言っても奥さんの積極的な協力が決め手となって「久万町での農業」は実現されることになりました。
●とにかくトマト作りは面白い!
農業公園での研修は通常2年間ですが、藤田さんは1年間で終え独立しました。
農業はまったくの未経験だった藤田さんは、「自分で想像してやってみたことが、予想通りにできると非常に楽しい。農業は、毎日やる事が新鮮で面白い。」と農業のイメージを初めから明るく捕らえ、トマト栽培に積極的に取り組んでいることからも、ただ者ではないことがうかがえます。
もちろん、軌道に乗るまでは不安もあったし、単調な作業に疲れを感じたこともありました。
現在、10アール程の畑でトマトを栽培していますが、ゆくゆくは22アールくらいまで増やしたいと考えているとのこと。
「どんな仕事でも、やりようである程度の収入は得られると思っている。
人生の後半は、トマト栽培に懸けようと思っている。」と意欲を見せています。
藤田流『農業の極意』は、「冬、雪で農業ができないことを辛いと捕らえるのではなく、冬こそ大手を振ってスキーを楽しむこと。」で、1年を通して働き詰めという、過酷な農業のイメージを変える、柔軟な考え方を提案しています。
●これから目指す人へ
「移住するにしても、損か得かを考えるのではなく、移住してみての印象が大切である。まずは、行動してみる事。また、ある程度のリスクは背負わなければならないので、覚悟が必要。“勘”に頼ってやってみることも一つの方法かも・・。」
平成14年度取材
-PROFILE-
藤田 国広さん
年齢 41歳
世帯構成 本人、妻
職業 農業
略歴 松山市出身
自営業(松山市)
平成13年4月 久万町へ
農業公園アグリピアの研修生
平成14年4月 トマト栽培を開始